相模原市のお客様で、「家の周りが陥没している」とのご連絡を頂きました。伺うと、家の裏側の基礎に沿って、ところどころ5cm~10cmくらい陥没している箇所があります。旦那さんは、「平らだったのが、雨が降ったら下がってきてしまった。」とのことでした。「家が傾いているなんて事はありませんよね・・・」と奥様。 小池設備で施工した物件ではないのですが、良く見ると公共下水道に切り替えた跡があります。話しを聞くと、5年前くらいに下水の工事を行ったそうです。 調べてみると、昔の下水の吸い込み槽を埋め戻した後に、下水の配管をしたようです。
下水の吸い込み槽とは、公共下水道が整備されていない地域に、浄化槽を設置し、U字溝や雨水の処理施設が無い場合、浄化された水を土に浸透させるための竪穴です。深いものだと直径が1.2mで深さは15mになるものも有ります。 土地の敷地が狭い為、吸い込み槽を埋め戻して、そこへ排水管を配管したのでしょうが、その際の埋め戻しが良くなかったようです。長い間に雨水が染み込み、埋めてあった土が陥没をしています。
『雨降って、地固まる』現象です。それにしても5年も前に埋め戻したものが、今頃下がるというのもちょっと怖い話ですが、お客様にその旨を説明して、新たに土を埋め戻すことにしました。 下のほうまで改善するとなると、費用対効果を考えても、あまりメリットは無いので、下がった分を埋め戻すことにしました。「直接、吸い込み槽に家の基礎が乗っているわけではないので、家が傾くことは無いと思いますよ」と説明をすると、奥様はほっとされているご様子でした。 しばらく、様子を見てみることにしました。