Sea to summit 富士山への挑戦!

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海抜0から、自分の足だけで富士山山頂(3776)って登れるのか・・
12年前に友人の燕三条の次郎ちゃんがFBに富士山チャレンジを載せていたので、いつかやってみたいなぁなんて思ってたら、早速チャンスがやってきた。


「富士山は、登る山ではなくて、観て楽しむ山だ」


ホントいつもそう思います。岩しか無いし、景色の変化も乏しいし、暑いし、素人さんが山に登ってくるのでいろいろルール無視だ()


でも、いろんな山に登っていて、山頂から富士山が見えると「あ!富士山だ!」どんなに山の素人でも、富士山はわかる。高速を走っていても、飛行機に乗っていても、新幹線でも富士宮辺りを通ると盛んにカメラの音が聞こえます。




いつだったか、国内線の飛行機に乗っているときに、富士山上空で機長のアナウンスが。


「左側にお座りの方だけしか見えないとは思いますが、、左下に富士山が今日はとてもきれいです。」って言って、少し機体を左に傾けてくれた時がありました。やるなーJ〇L。日の丸航空会社が好きになった瞬間でした。


どんな時も、富士山が見えると、富士山に登った時の記憶がよみがえり、富士山を見る私だけの愉しみが増えます。


なので、一度は挑戦してみたかったSea to summit海抜0メートルから3776mのてっぺんへ。


まずは、情報収集から。ネット検索した検索ワードは、「富士山チャレンジ 海抜0」。出てきたのは、>>富士山登山ルート3776(外部へ飛びます)


34で、海抜0から3776mを目指そうというもの。しかし4日掛かるじゃん!ダメダメ、さすがにお盆前に4日は休めません。






とりあえず、計画と情報収集に徹しました。必要ならば本も読み漁り。

うん、これで何とかなりそうだ。今年の夏の冒険の材料は出そろった!あとはパッキングと、細かいルートをできるだけ頭に叩き込んで、と思っていましたが、あっという間に一週間前。


夏休み前の、ど平日に3日間(令和元年8月6~8日)なんて誰も一緒に行けないだろうと、今回は一人で行くことを腹くくっていたのですが、19番目のアニキ、北澤修さんのご子息で徒歩で日本一周を目指して早2年半の北澤秀平くんからメッセンジャーが。日本一周の締めくくりにご一緒してもいいですか?おおおお!実は、ちょっと寂しいなぁと思っていた矢先。即答で同行することに。



彼とは、沖縄で少しの間ご一緒したこともありました。 これは心強い!と思う反面、身長180㎝以上の彼の体格を思い出し、歩幅が合わないだろうなぁとちょっと不安にもなりました。 休憩のタイミングも人って案外違うものです。自分が歩きたくても、ストップを余儀なくされたり、休みたいなと思ってすたこらさっさと行かれてしまったり。とはいえ、まぁ頑張るしかない



今回は、実はもう一つのミッションがありました。今は亡き、私に山の愉しさを教えてくれた石井正寿さんがこの時期になると富士山を誘ってくれて、ご一緒した時に富士山にはさぁ、海から歩いてくるツワモノもいるんだぜ?って教えてくれたことをふと思い出しました。




石井さんからは形見分けで、登山靴を頂戴してました。なので、どうせなら、石井さんも同行しよう。石井さんの靴を履いて登ろう


そしてもう一つのミッションは、家を出る時に思いつきました。いつも玄関に置いてある昔富士山で買った金剛杖。自分のと子どもたちの短めのものと、もう一本あります。あ、持っていこうかな。でも、荷物になるなぁ。普段はあまりストックも使いません。


でも、何か気になって手に取ってみると、お袋が、56歳で富士山に初登頂した時のものでした。お袋、私もいつか登りたいと思ってた富士山。50歳過ぎて諦めてたけど、行けたんだ!嬉しかったなぁって表情が蘇ってきて「よし!お盆も近いし、お袋も連れてくか!



こうして、石井さんとお袋と同行3人+日本一周の秀平と4人道中が始まりました。



あ、もう一つミッションがありました。前の日の夜、事務所の女性から業務のLINEが入り、最後に「明日から富士登山ですね!安全に無理せず登ってきてください。頂上で、『小池設備のみんなヤッホー』って叫んでくださいね!耳済ませてます^-^って入れてくれて嬉しかったなぁ(^^)



仕事をお休みしていくのに、応援してくれて。



そうだ!会社の社旗を掲げて山頂で写真を撮ろう!コジオスコでもやったやつ。また、ミッションが増えた。寝る前に思いついたので、明日朝会社に寄って社旗を探していこう!


ここで、ちょっと整理。


海抜0からてっぺんミッション


1)田子の浦からすべて自分の足で歩く


2)石井さんの登山靴で石井さんを連れていく


3)お袋の金剛丈でお袋を連れていく


4)日本一周中の秀平と一緒に行く


5)田子の浦の海水を富士山頂まで担ぎ上げる



以上が今回の旅のミッションです。




迎えた当日。同行する秀平と730に田子の浦に一番近いJR東海道線吉原駅南口で待ち合わせ。家からは、始発の445分発に乗らないと間に合わない計算です。目覚ましも4時にセットし、ちょっと早めに就寝


が、しかし315分に目覚める。遠足前の子どもか!。もうアドレナリンが出てしまっているようです。


起きて、シャワーを浴びてすっきりと。向こう2日間は風呂抜きです。ここで、しっかり洗っておきたい。そうだ、社旗がない。会社へ行って思いつくところを探してみましたが、見つからない。嫁を起こして、社旗がどこにしまってあるか知らないか問い詰めましたがわからない。んー、社旗は断念するか。


と、言っている間に、、始発間に合わない。いきなり遅刻決定。まだ、スタートしてないのに笑




次の電車は515分。お、30分の時間が出来た。もう探す気はありませんでしたが、事務スタッフさんにLINEで、「明日で良いので、社旗があったら同行する私の先輩のお店に届けてもらえませんか?」と送ったら速攻で電話が!おお!お母さんの朝は早い!「ロッカーにしまってあります!」ん!さんきゅー!!ってことで社旗も手に入り、515分の電車で30分のロスは大きい。


致し方ないので、ココは小田原まで新幹線を。在来でのんびり行く予定でしたが、お待たせするのは気が引ける。さらに、小田原駅でダッシュで乗り換えたら、一本前の予定通りの電車に乗れました。良かったなぁ。


そして、時間通りに吉原駅へ。



南口のエレベーターを降りると、ん?いない。なんとなくエレベーターの裏が気になって覗くと、あ!!いた!!久しぶりの再会!


元気そうで何より、何か前より大きくなった?



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さぁて、まずは田子の浦の海岸を目指します。よし!再会も愉しんだし、そろそろ行くぞー!おー!って、どっちだ?東海道線は東西に走っているので、南口というのはわかりますが、南西?南東?

いくぞー!って言ってから地図を開く始末笑ホントに大丈夫かしら。


海岸線まで20分くらい南下して、見上げると目の前にスーパー堤防。10mくらいあるのかな?工事のガードマンさんにおはようございます!堤防の上に上がると、海岸線はテトラポットだらけ。ずーっと東へ行くと砂浜があるのは事前調査済み。てくてくと二人で歩いていると、テトラの手前で作業していた方が、「これから富士山ですか?いってらっしゃい」って声がけしてくれました。嬉しい(^^)


前方からは、中学生かな?部活の生徒さんたちが、この暑いのにランニングで汗をかいている。日差しも高くなってきて、ジワリと暑い。秀平は、さっきからずっとしゃべってる。三保の松原で朝一番にテントを開けたときの富士山の美しさや、リヤカー引いて日本一周しながら立ち飲み屋をやっているリョーヤ君?の話。いろんな武勇伝が出てきて、退屈しない。



ようやく砂浜まで15分くらいスーパー堤防の上を歩く。あれ?砂浜に降りれない、、、。犬の散歩してたおじさんに聞くと「普通ならちょっと戻れっていうんだけど」と言いながら私たちの荷物を見て、「そこの柵の間なら気を付ければ降りれるよ」。お!ナイス!


気を付けながら、砂浜へ



ここでは、富士講なら海水でをするところ。まぁ朝から海水浴ってわけにもいかないので、登山靴を海に浸す。そして、ミッション5の海水を汲まねば!



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登山靴を浸していると、同行の秀平がしきりと海に入りたそう。「秀平君、海水汲んできていいよ」。じゃぶじゃぶ(いや、実際には波打ち際)で、持参したplatypus2Lに海水を入れる。「こんなもんで良いですか?」300くらいしか入ってない。おいおい、それ2L用だぜ?と思いつつも、もうちょい!満タンに入れてくれても良かったのですが、さすがに重いかな?と思い直し、半分の1Lくらいを詰める。


犬の散歩をしている女性が、私たちのことを不審に思ったのかやってきて片言の日本語で、この辺りは、急に深くなるから泳いじゃだめよ」ありがとう。心配してくれている。でも、今の俺たちには海水浴している暇はないのだ。



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荷物と海水をパッキングして822。いよいよ出発!


次は、富士講のスタート地点。富士塚へ。あ、そうだ田子の浦で石を二つ拾って、一つはスタート地点の富士塚の山頂へお供え、もう一つはじっさいに富士山山頂まで担ぎ上げて山頂へ!ってミッションもあったことを思い出し、石を二つ拾ってザックに忍ばせる。(結果、富士塚にはお供えできたが、もう一つの石は5合目にデポした荷物の中に忘れる笑)



スーパー堤防の入り口に居たガードマンさんにまた挨拶。「なんだお前らこれから富士山かー」富士塚の場所を知っているかと思い聞いてみると、ここからだいぶ歩くという。きっと地元って程でもないんだろうなぁ。危うく、トンデモナイところに連れてかれるところだった笑。もう一人は、しきりと港へ行ってシラス丼がうまいぞと勧める。「いや、僕たち観光ではないので」。でもいつか行きたい。


堤防を下ろうとすると、ちょっと待ったー!」。ん?振り返ると、向こうからダンプ来るからちょっとよけててと、ガードマンさん。見ると、すごい勢いでダンプが三台。平らなところで助走をつけて一気に堤防を駆け上ってくる。「これは何の工事ですの?」って聞くと「川の向こうに砂が溜まってしまって、こっち側が砂持ってかれちゃうから、毎年こうして砂を運んでるんだ。無駄な感じもするけどなー」。確かに、海流の問題だと思うので、人的に砂を運んでも、なしのつぶてじゃなかろうかと私も思う。


ガードマンさんたちに別れを告げて、富士塚へ


手水の水が心地よい。すでに二人とも汗だく。秀平は頭を洗ってる。いやいや、オレは今朝風呂に入ったからと遠慮して顔だけ洗う。



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荷物は入り口に置かせてもらい、身一つで富士塚へ。私たちだけでなく明日6合目から合流予定のみんなの無事登頂を願い、富士塚を後にする。天気がいいなー。富士山と、富士塚が一直線に重なって、富士山山頂へ思いをはせる。富士山、でけーなぁ。ホントに歩けるのかしら。



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(次号へ続く・・・)